医療用ウィッグの選び方

医療用ウィッグの選び方をご案内致します

突如としてかつらが必要になってしまったら…

医療用ウィッグは無縁と思っていましたが、まさかかつらが必要になるなんて。
その様な方々のお立場になるときっと迷われているのではないかと思います。
必ず知っておいて欲しいと思い参考にして頂きたいです。
まずは、治療がどのように行われ、どの程度抜けてしまうのか知っておくと安心です。また、原因不明の円形脱毛の方も参考にしてください。

医療用ウィッグの違いについて

1. ウィッグの種類

フルウィッグ

抗がん剤治療の副作用で殆ど抜けてしまう場合。
または円形脱毛症が進行してしまった場合に対応できます。

部分ウィッグ

抗がん剤治療の影響が全体のどの程度の脱毛なのか状況をみて、脱毛の程度により大きさを選ぶことができます。また、部分的な円形脱毛症には様子をみながら脱毛の範囲の状態で大きさを選びます。

2. ウィッグの特徴

既成品

髪型やサイズが決められていることが多く、ショップの店頭で見て好みが合えば即入手できます。

セミオーダーメイド

お客様のご要望の髪型に細かく調整しながら作り上げていきます。
ウィッグ用のカットの技術を要しますのでウィッグ専門の美容師がいます。
即納が可能ですが、お取り寄せのお店もあるようです。

オーダーメイド

色やヘアスタイル、髪型まで選べるのが嬉しいです。
申し込みから納品まで30日~40日位かかりますし高額になります。

3. 毛髪の種類

人毛100%

カラーやパーマができます。

人工毛100%
  • ポリエステル(耐熱)
  • アクリル(熱に弱い)

日本製や海外製など様々あります。

人毛、人工毛MIX

人毛のパーセンテージは価格やメーカーにより違いがあります。人毛の比率により見た目の自然さがかわります。人毛が40%はあると理想ですし、人毛に対してパーマもカラーも可能です。また、耐熱人工毛はコテでカールやパーマ風の巻髪もできます。
混合率を表示していない場合は確認したほうが良いでしょう。

4. ウィッグの製作方法

総手植え

ウィッグのベースに1本1本丁寧に植毛してあるもの。植え方は1本植え、2本植え、3-4本植え、4-5本植えなどがあります。一ヶ所に植える本数が少ないほど手間がかかり技術も必要です。ボリュームが欲しい部分の植え方やボリュームを抑えたい部分の植毛は違います。手植えの特長はふんわり感が持続します。

半手植え

ウィッグのベースのトップは手植え、それ以外は機械で処理がしてあります。構造の見た目は全くわかりませんのでリーズナブルに済ませたい方にお勧めです。
ショートカットの襟足のラインがとてもきれいです。

マシンメイド

すべて機械で処理してあるウイッグです。
おしゃれ用ウィッグのほとんどはこの製作方法です。

5. ウィッグの価格

品質と価格は非常に重要なところです。
本当によく調べないと後から購入したウィッグが違う販売店で見たら3つも4つも購入できた金額を支払っていたというケースはよくあります。治療費の負担が大きいので慎重に選んで頂きたいと思います。医療用割引があるメーカーと設定していないメーカーがあります。
特に割引設定していないメーカーは『医療用ウィッグ』として販売している為元々の価格設定が割安にしてあるはずです。
医療向けに販売しているのであれば『割引でお得』という表現はないでしょう。

6. ウィッグのサイズ

医療用ウィッグのサイズをフリーサイズで製作している場合もある様ですが、人により頭のサイズが違います。
SS・S・M・Lなどその方の頭の形や大きさによってサイズを選べる方が良いかと思います。
選んだサイズからさらにサイズ調整する場合もあります。
髪の毛の量や脱毛の程度でサイズを調整することができます。

7. カット技術

既製品の医療用ウィッグのヘアスタイルをそのまま選ぶこともあるでしょうが、お好きな長さに調整できると良いです。またはお好きなヘアスタイルがある場合はアレンジがしてもらえると幅が広がります。使用しているウィッグの長さを短くするなんてことも可能です。
ウィッグのヘアアレンジができる技術スタッフがいると良いでしょう。ウィッグのカット技術は非常に需要です。

8. メンテナンス

医療用ウィッグは使用する頻度や扱い方、またウィッグの髪の毛の長さによっても耐久性が違ってきます。
アフターフォローがしっかりしている販売店が理想です。